12月からでもまだ間に合う!今すぐ看護学校を受験しよう!
今から数年前の11月末、36歳の私は急に看護師になりたいと思い立ち、看護学校を探し始めました。
ミドルエイジ・クライシス (中年の危機)というやつですね。
ある日突然、5年後、10年後の自分が今のままだったらイヤだと思ったのです。
自分が全く望んでいない場所にいるということに、ふと気づいてしまったというか。
とにかくこれから一人でも自立して生きていける職業をと考え思いついたのが看護師だったのです。
自立できる職業は他にもあるかもしれません。
なぜ看護師でなければならないかというと、実は高校3年の時、看護学部受験を諦めた経緯があり、ずっと気にかかっていたのです。
思いを残したままズルズル歳をとってしまったら、この先きっともっと後悔するだろうと思ったのです。
3年間なんとか頑張って学校に通って国家試験に受かれば、どこへ行っても就職に困らないといわれる「看護師」として生きていける。そんな思いが一気に私を突き動かしたのです。
12月でも願書が間に合うところ、そしてとにかく入学金や授業料が安いところと考えて、都立や病院付属の看護学校に入れないかといろいろ検討しました。
が、授業料の安い学校は選抜試験のハードルが高く、競争率も高い。
36歳だった私は、国語・数学・英語・理科などの学科試験は、これから2ヶ月必死で頑張ってもかなり厳しい状況。年齢のため足切りされることも十分考えられる。
都立や病院付属の看護学校にこだわるなら、浪人を覚悟しなければならないか。
しかし、浪人して合格する保証はどこにもないし、年齢があがるにつれて合格率は下がっていくのではないか。
そしてなにより、自分の熱しやすく冷めやすい性格からして、不合格の時点で看護師になりたいという決意が揺らいでしまう可能性が高い。
そんなことをいろいろと考えた結果、私はとにかく浪人しないで、できるだけ早く正看護師になれる道を選びました。
とにかく一発で受かりたい!という気持ちが勝り、SPI試験と小論文、面接だけで受験できる看護専門学校を選択したのです。
しかし、学科試験がなく、他の専門学校より受験が楽なこの学校には大きなリスクがありました。
それはめちゃくちゃ高い授業料です。たぶん日本一授業料が高い看護専門学校なのではないでしょうか。
3年間で約500万円ほどの授業料を払いました。
看護師になれば安定した収入が得られるとはいえ、これは大変な出費です。
また、学校付属の病院がないので、看護実習で領域ごとに毎回病院が変わります。
隣の県など、遠方の病院や施設へ領域ごとに3週間ずつ通わなければならないなど、実習環境には非常に苦労しました。
大変な出費や実習環境でしたが、結果、私は浪人せずに入学し、予定通り3年後に晴れて看護師になれたので、初志貫徹!この選択は間違っていなかったと今は思えます。
が、これから看護師になろうと考えている方、特に35歳以下の方には、この出費はおすすめできません。
学科試験の勉強をしっかりして、浪人してでも公立や病院付属の看護学校への入学を第一優先に考えることをおすすめします。その方が絶対安上がりだからです。
授業料の安い学校、実習病院がある病院付属の学校が第一選択です!
受験してみてどうしてもダメで浪人もできないという場合や、就職時に40歳を超えてしまうと就職時に不利になるので時間的に猶予がない、などの場合に、最後の最後の選択肢として、高額な授業料だけど受験のハードルが低い学校もあるということを、御守りのように頭の片隅に置いておいていただけたらと思います。